とうとう一つの時代が終わりを告げることになりました。(大げさ)
あの(すでに懐かしの)PHSが今日で停波、つまりサービスを停止します。
誕生から25年。
通話デバイスとして携帯電話との戦いに敗れ、データ通信分野でそこそこ活躍し、その後、デザインと安さを武器に通話デバイスとしても少し盛り返したものの、やはり最後には力尽きてしまいました。
私も1ユーザーとして大変お世話になりましたし応援してました。
最初に買ったのは富士通の通信専用USB端末のこれAH-F401Uです。
当時住んでいたところがADSLなどが使えない環境だったため、なんとしても使い放題の通信環境が欲しくて、すがる思いで契約したのがこのデータ通信のAirH"(エアーエッジ)です。
でも、その通信速度は32kbps。当時でもWEBを見るのはつらく、メールがせいぜいといったもの。
それでも、とにかく無制限に使えるのがなんともありがたく毎月4千円ぐらい払って使っていました。契約期間が長くなると最終的には3千円台まで下がりました。
ちなみに、今の携帯電話の契約で、毎月の決まったギガを使い切ると、通信が遅くなりますが、その時の速度が大体128kbps。その1/4の速度ということです。
当時でもオプション契約して月8千円ぐらい払うと128kbpsの速度で使えたのですが、さすがにそこまでは払えませんでした。
少しでもいい電波をつかもうと、ベランダ側のカーテンレールにぶら下げて使ってました。
その後、京セラからあの名機AH-K3001V、通称「京ぽん」が発売され、携帯でPCと同等のブラウザを搭載している!しかも使い放題!ということで早速購入しました。
今日、久々に取り出して電源入れたらまだ入りました。
これをPCに繋いで引き続きつなぎ放題のネット環境を確保したのです、32kbpsですけど。
でもこれ携帯料金コミコミということですから安いもんです。
それにしても「京ぽん」って今見てもカッコいいですよね。
当時、陰ながらPHSを応援していたので、道を歩いていると、ついPHSのアンテナを探して普及具合を確認してしまう自分がいました。
しかし、数百メートルごとにアンテナを設置しないといけないって、なんか途方もない作業だし、どんだけ維持費かかるんだろうとも思っていました。
その後、自宅でADSLが使える環境になったのでAirH"もお役御免となり、PHSとは別れを告げました。
最初に携帯電話の通話音声を聞いたときはその音の悪さにびっくりしましたけど、PHSの音声はとてもクリアで通話という意味ではPHSの方が圧倒的に快適だったのですが、それだけでは勝てなかった。
PHSは、ちょっと地方に行ったりするとつながらないこともありましたので、やはり通信端末は繋がるということが大事ですね。
070で始まる番号はちょっと恥ずかしい、なんて感覚があった時代はほんの数年。今はむしろ070の方が新鮮という感じでしょうか。
PHSを持っていたというだけで時代の移り変わりをひしひしと感じられますね。
とにもかくにもいい思い出です。
ありがとう、PHS。