「電気を付けたら消す。」「電気はこまめに消す。」
災害などで電力不足になったときはもちろん、普段から節電は大切ですね。
電気代の削減にもなるのでやるにこしたことはありません。
しかしそこは人間、ついつい消し忘れてしまったりすることがあります。
すると「なんで電気消さないの!」「何度言ったらわかるの!!」といったような家庭内乱が勃発するなど、世界平和にも悪影響を及ぼす状態になりかねません。
でも今や時は21世紀、そんな争いを回避できる便利なものがあるわけです。
それが「人感センサー付きLED電球」です。
人を検知して電気をON、OFFする電灯は新しいオフィスなどではすでに結構普及していると思いますが、家庭ではまだそれほど導入されていないのではないでしょうか?
しかしこれ、導入したらもう元には戻れないぐらい便利です。
人感センサー付きLED電球とは、センサーで人の”いる”、”いない”を判断して、”いる”時だけ自動的に 電気をつけてくれる電球です。
人感センサーなんて聞くと、取り付け工事が必要だったり、余計な機器が必要なイメージを持つ方もいるかもしれませんが、そんなことは一切ありません。
新しい電球を買ってきて取り替えるのと全く同じことをすれば良いだけなのです。
違うのは、普通の電球を買うのではなく、人感センサー付きLED電球を買うことだけです。
うちで使っているのは以下の2つの製品です。
これはパナソニック製。お風呂の洗面所の電灯として使っています。ふつうに白い光の昼光色タイプで、明るめの60W相当タイプ。
いわゆるフィラメントを使った従来の電球の明るさは、消費電力であるW(ワット)で見ていましたが、LED電球は消費電力が少ないので60W相当と書いてあるこのLED電球が実際に消費する電力はごくごくわずかです。(表記によると7.8W)
そしてこちらがドウシシャという会社の製品。トイレの電灯として使っています。夜に暗い中から使うことも想定し、目に優しい感じのする電球色で少し暗めの40W相当タイプ。こちらの実際の消費電力は7W。
電球自体を見てみましょう。
こちらはパナソニック製。
この中に、LED電球はもちろんのこと、人がいるかいないかを検出するセンサーが埋め込まれています。電球の先端のセンサー部分の形状がなんともいえないですね。
これまで使っていたいわゆる普通の電球(右)と比較してみても少し長くなったぐらいです。本体にスイッチがあるわけでもありません。本当にただの電球です。
そしてこちらがドウシシャ製。
銀色の筐体に包まれていて機械的な感じがカッコいいです。
2つの会社を選んだのは、使い心地を試してみるためです。
この2つの製品は結構特徴が違います。
大きな違いは、点灯時間です。
人感センサー付きLED電球は、人を感知してLED電球を点灯させた後、人がいなくなってもすぐには電気を消しません。すこし時間が経ってから消してくれます。
その待ってくれる時間が製品によって違います。
パナソニック製の場合は、人がいなくなってから2分後に消灯し、ドウシシャ製の場合は、1分後に消灯します。
しかもパナソニック製は、消灯する数秒前に少し暗くなるので、消灯する前にもうすぐ消えることがわかるようになっています。ドウシシャ製はこの機能がないので1分経つと突然消えます。
この少し暗くなる機能は、実際に使ってみるとありがたみがわかります。
実は、人感センサーで検知しているのは、人の”いる”、”いない”ではなくて、人の動きの”ある”、”なし”です。
なので、人がいたとしてもじっとしているとそれは”いない”と判断されてしまい電気を消す方向に動作します。
我が家ではドウシシャ製の電球をトイレで使っていますが、ちょっと考え事をしていると、じっとしたまま1分なんかすぐに経ってしまうので、突然消灯します。
トイレに入っていて突然電気が消えることの心細さと言ったらなんとも言えないものがあります。
実際は、電気が消えると結構驚いて体が勝手に動いてしまうので、その動きを検知して再び明かりが付くという、単に驚かされ損なだけの状況になります。
ならパナソニック製がいいじゃんと思いがちですが、その分お値段はちょっと高めです。
ドウシシャ製は、より早く消灯するので節電という意味ではこちらが良いことになります。
他にもメーカーはたくさんあり、それぞれ特徴がありますから好みに合わせて選ぶのが良いと思います。
選ぶポイントは、明るさ、光の色、消灯までの時間、すぐ消えるか突然消えるか、消費電力ぐらいでしょうか。
購入したら今の電球と交換するだけです。壁の電球のスイッチは常にONの状態にしておきます。
これだけで、快適な生活が送れます。しばらくは今までの習慣が残っていてスイッチを切ってしまうかもしれません。
我が家でも2年近く使っていますが、本当に便利です。
ただ、ごくたまに人がいないのに電気がつくことがあります。夜に、誰もいないのに突然明かりが付くとちょっと怖いです。
あと、夏になるとすこし感度が鈍って、電気が付くまでにワンテンポ遅れることがあります。
おそらく人感センサーは温度の変化を読み取っているので、温度の違う空気の動きを検知してしまったり、夏の暑い時はどこも暑くなっているので人との温度の違いを検知しにくくなっているのかなぁと想像します。
でも、そんなことはどうでもいいぐらい導入してよかったと思っています。
こんな便利な人感センサー付きLED電球ですが、残念ながら、すべての電球がこの人感センサー付きLED電球に置き換えられるわけではありません。
まず、基本的に裸電球の照明の場合しか置き換えられません。
つまりこんな感じです。
これは人を検知するセンサー、つまり電球自体がむき出し状態でなければ機能しないからです。
たとえば、こんな感じに電球にカバーがある場合は、人感センサーが人の動きを検知できないので使うことができません。
それから、単純にこういったスイッチで電源をON、OFFする電球にしか使えません。
電球の明るさを自由に変えられるような高機能なスイッチが付いている場合は使えないと思った方が良いです。
これらの条件をクリアしているのであれば、ぜひ試しに使ってみてください。
生活に快適が生まれ、戦争のない平和な世界が訪れます。