林檎とレールのあいだ

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UQ mobileの「データ無制限プラン」はどこまで使えるか

さてさて、引き続き、家のネットも格安SIMでまかなう検討を続けています。

今使っているのはUQ mobileの「データ無制限プラン」というやつです。

 

家のネットですから毎月の容量制限があるようでは使い物になりません。

なんとしても容量制限のない無制限プランを使わなければなりません。

 

格安SIMの中にもいくつか無制限プランがありますが、これまで試した中では速度面などでなかなか満足のいくものはありませんでした。とにかく速度が極端に遅くて使い物にならないのです。

やはり格安SIMで速度も容量も無制限というのはなかなか難しいかと感じています。

それでも何とかして無制限の環境で格安SIMを使うとなると何かを犠牲にしなければなりません。

容量を妥協できないのであればスピード犠牲にするしかありません。

 

そこでちょうどいいのがこのUQ mobileの「データ無制限プラン」です。

このプランは上のリンクにも書きましたが通信速度は常に500kbpsに抑えられています。そのかわり、容量制限がありません。しかもコンスタントに最大の500kbpsで通信してくれます。

厳密には3日で6ギガバイトという制限がありますが、さすがにこれは超えることはめったにありません。これで月額1,980円(税抜)です。

 

およそ半年ほど実際に使ってみましたので、その使い心地を書いてみたいと思います。

 

まずこの500kbpsという速度ですが、まぁ普通に光回線とかに慣れてる人からすれば絶対に満足できるものではないと思います。

よくある月毎の使用量をオーバーして速度制限をかけられた時の速度が200kbpsですから、その2倍ちょっとの速度です。

動画や映画のオンデマンドなどを大量に見る人にとっては絶対に無理です。

でも、メインに使うのがウェブサーフィン(死語?)やメール、SNSだったりする場合はそれほどストレスなく使えるのではないかと思っています。

 

ただしいくつか条件があります。

 

家のネットとして使っているのでSIMをスマホに挿して使っているわけではなくモバイルルーターに挿して使っています。HWD14というものです。

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これはもちろんMacWindows PC、スマホタブレットなどさまざまなデバイスからアクセスできるようにするためですが、実際に使うときはこれらから同時にアクセスしてはいけません。

とにかく使うときは1台ずつです。複数のデバイスの通信をまかなえるほどの速度ではないからです。使えますが極端に速度は落ちてしまいます。

 

それから、例えばWindows PCを使うときは、Windows自身やセキュリティソフトのアップデートなど、PCは見えないところで様々な通信を行っています。これが裏で走っていると自分が今やっているウェブブラウジングなどは途端に遅くなってしまいます。

ですのでウィンドウズPCの場合は使う前から立ち上げておいたり、常に立ち上げておいて自分が使っていない間にアップデートさせておくか、あるいはアップデートを手動でやるように設定するなどして、自分がネット使うときには裏で勝手に通信をさせないという使い方が必要になります。

設定にもよりますがMacの場合はWindowsに比べるとこういう勝手な通信が少ないため、Windowsほどは気にする必要はありません。

自分がやっている作業以外の通信はさせないという状況で使うのが基本になります。

 

実際の使い心地ですが、通常のブラウジングに関してはやはり若干もたつく感じですが何とか我慢できる範囲だと思います。

画像ばかりの重いページは、それなりに時間がかかってしまい、全部読み込めない場合もあります。

 

基本的に動画閲覧をメインで使うのは諦めたほうがいいと思いますが、YouTubeでいうと低画質でギリギリ中断なしに観られるぐらいです。

YouTubeは回線の速度に応じて自動的に画質を調整してくれるので自然に低画質に切り替わってくれます。

 

iTunesで映画をレンタルしてみましたが、再生開始までかなり時間がかかるだけでなく、再生も途切れ途切れで全く見れたものではありませんでした。

仕方ないのでiPhone(別の格安SIMの高速モード)のテザリングで見ました。

 

ためしにTVerでドラマなど見てみましたが、こちらは再生ボタンを押したあと、最初に少し待たされますが動画再生が始まると意外に途切れることなく見ることができました。

ただし何故かCMだけは、画質を落とすことができないのか何か分かりませんが、読み込みに時間がかかり結構待たされます。

でもこれだけ我慢すれば何とか見ることができることがわかりました。

 

Skypeの音声通話は全く問題ありません。もともと、音声通話はそれほど速度を必要とはしておらず、格安SIMの月間容量を使いきって速度制限された場合でも問題なく使えます。

画面の共有も、多少もたつくときもありますが使えるレベルです。

 

大きめのファイルのダウンロードですが、例えばiPhoneのアップデートとか、LinuxなどのOSのCDイメージのダウンロードとかちょっと大きめなファイルのダウンロードの場合はもちろん時間はかかりますが、例えば夜寝る前にセットして朝起きたらダウンロードが終了している、というような使い方は可能です。

ただしサーバーによっては長い通信を許可してなくて途中で切断されてしまったり、またブラウザによっては途中で通信を諦めてしまったりするのでダウンロードが完了しない場合もあります。この場合は何度かチャレンジしてみるか諦めるしかありません。

裏でダウンロードしながら同時にウェブを見るというのは無理です。

 

こういった制限を我慢できるのであれば文字通り無制限でネットワークを使うことができるのでとても役に立つと思います。

 

なんと言っても月額1,980円(税抜)で無制限の通信環境が手に入るわけですから多少の我慢は必要です。

コツを掴めばそれなりに快適なネット環境整えることができます。

 

僕は、これ以外にiPhoneにも別の格安SIM(音声通話付き)を挿して使っていますが、iPhoneにこの「データ無制限プラン」の「音声通話付きSIM」を挿して、そのiPhoneテザリングMacやPCからアクセスすれば、月額2,680円(税抜)だけで無制限の通信環境が手に入ります。

 

どうしても家のネットも全て含めて安く仕上げたいと考えている場合は検討してみてはいかがでしょうか。