さて、格安SIMの業界も群雄割拠というか、どれも似たようなサービスで過当競争が始まりつつある雰囲気な今日この頃ですが、その中でもちょっと変わったサービスを打ち出しているのが「nuroモバイル」です。
以前、ご紹介した500MBまでなら無料で使える「0 SIM」もnuroモバイルのサービスですね。
その他の特徴あるサービスとしては「時間プラン」と呼ばれるものがあります。
一般的には、高速通信できるデータの容量が決まっていて、たとえば1ヶ月に5GBまで高速通信で使うことができる、というようなプランが主流ですが、この「時間プラン」はデータの量ではなく、使う時間が決められているのです。
「5時間/日」プランと「深夜割」プランがあり。「5時間/日」プランは毎日5時間は高速通信が利用でき、「深夜割」プランは夜中の1時から朝6時まで高速通信が通信が利用できるプランとなっています。
nuroモバイルのホームページより
さすがに「深夜割」プランはメリットがないので、今回は「5時間/日」プランがどんなものか実際に試してみることにしました。
「5時間/日」プランは、例えば、一人暮らしで、仕事を終えて家に帰ってから寝るまでの間だけネットを使う、なんていう使い方には最適なプランだと思います。素晴らしい!
早速、Webから申し込みます。
ほどなくしてクロネコさんで届きました。
SIMは真っ白なタイプでした。
今回もこちらの格安モバイルルーターHX009ZTで試してみます。
ということは、LTEではなく3G回線でのテストということになりますのでその辺はご注意ください。
あくまで格安で格安SIMを使うことが目的ですので高額なルータを購入するのは趣旨に合いません。
さて、一応nuroモバイルのホームページで機器の対応状況を見てみると
と書いてあります。
具体的な対応機種名のページを見ても「HX009ZT」などという文字はどこにも書いてありません。
まあ、そりゃそうですね、あまりに古すぎますし。
なので、たとえ使えなくても、文句は言えないということになります。
しかし、そんなことにめげてはいられません、歯ブラシのパッケージにさえ最適なハミガキが書かれている世の中です。使えなことはないでしょう。
いつものように、nanoSIMをアダプターに装着してルーターに入れます。
(注)写真は今回のnuroモバイルのSIMではありません、イメージです。
すると。
無事、つながりました!
一日5時間だけ高速で通信できる、となると残り時間がどれだけなのか気になりますが、それはnuroモバイルのサポートページで確認することができます。
この場合、あと10分しか高速通信での通信ができません。これを超過すると200kbpsという遅い通信でのみ利用できます。
さて、速度はどうでしょうか。
朝7時ぐらいには2Mbpsを超えていますが、その後のお昼や夜は1Mbpsにも満たない程の遅さでした。
その後も継続的に測定しましたが、速度にかなりムラがあるようで速い時には5Mbps出る時(朝4時!)もありますが、遅い場合は制限を食らったのと同程度の速度になります。
う〜ん、これをメインの回線として使うのはちょっと心もとない感じです。
2ヶ月ほど使用してみましたが、やはりこれは使えないと考え解約することにしました。
再度申し添えますが、これは動作確認済み機種に載っていない古い3Gモバイルルーターを使用した場合の結果です。
LTEや動作確認済み機器での結果とは違うことも考えられますのでその辺はご注意ください。
ところが、iPhone 5sにSIMを挿してもイマイチその効果を確認できない感じでした。まさかと思いnuroモバイルのホームページを見に行ったところ、なんと音声オプションの付いていないデータ専用SIMはiPhone 5sでのLTE通信をサポートしていないと書いてあるではありませんか。
残念ながらLTEでの検証はできませんでした。
音声プランでしかLTEが使えないと書いてあるnuroモバイルのホームページ
ということで、すべて残念な結果に終わりましたが、こういった新しいプランを導入してくれる格安SIMプロバイダーが増えてくれると、さらに多くの人の目に留まり、各々に最適な使い方ができるようになるので、いい傾向だと思います。
nuroモバイルの「時間プラン」、自分の使い方に合っているなら試してみてはいかがでしょうか。