林檎とレールのあいだ

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映画「寄生獣 完結編」を見てきた。

待ちに待った「寄生獣 完結編」を見に行ってきました。

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公開初日に見に行こうかと思っていたのですが、同じ日にApple WATCHが家に配達されるということで、こちらも取り逃がすわけにもいかず初日の鑑賞は諦めました。

 

で、せっかくなので映画館は、コマ劇場の跡地に新しくできた東宝シネマズ新宿にしました。

あの、話題のゴジラとご対面です。

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寄生獣のあらすじはもう知っているので、それがどう表現されるか、あるいは映画という短い時間でどう端折って繋げているか、が鍵なわけですが、前編に引き続きうまい具合につながっているなぁと感じました。

今回も期待を裏切らず面白かったです。

 

以下は、多少のネタバレあり。

 

完結編の公開を前に前編をTVで放映したそうですが、グロいシーンが多い映画ですのでかなりのシーンがカットされてほとんどダイジェスト版だったという記事を見ました。

まあ、仕方ないですね。

やっぱりこれは劇場で見るべき映画ですよ。完結編もTV放映時には端折られるでしょうし。

今回もたくさんグロいシーンがありましたが、前編で見慣れたのか、それほど衝撃的ではなくなってました。グロさより残忍さがちょっと強いかも。。苦手な人はパスしたほうがよいですね。

 

配役としては、田宮役の深津さんは今回もいい味出してましたし、三木役のピエール瀧さんもはまり役。登場人物の中でも最も謎な広川役の北村さんも底知れぬ強い意志をもつ役として合ってましたね。平間警部補役の國村さんは見た目もバッチリです。

 

クライマックスの後藤との対決シーンは漫画は結構長い印象でしたが映画は結構短くあっさりでした。まあ「あっさり」というところが肝でもあるのですが。

後藤が倒れる原因が漫画では何かしらの毒物だった(記憶曖昧)のが、映画では放射性物質とされていたのは時代を反映してますね。しかもそれがミギーにまで影響する設定になっているし。

 

途中、流れる音楽が大河ドラマの「龍馬伝」と同じような調子だったので、家に帰って調べたらやっぱり同じ佐藤直樹さんという方が担当しておられました。正直、映画見ていた時は同じ曲?と思うぐらいでした。このタイプの曲好きなんですよね。

 

グロさが話題になっていますし、自分でもそこに気を取られてしまいがちですが、この作品が伝えたいこと自体、大変に深いもので「か弱いが無敵だ」というセリフとか、個としての存在と集合としての存在など一側面だけでは決めきれない考えさせられる内容です。

原作から十数年を経てやっと映画化されてよかったです。

 

 

話は変わりますが、良い映画館の判断基準ってなんでしょうか?

音や映像がいいことはもちろんですが、僕は、あまりそれらとは関係なところに気が行きます。(というかそういったことには鈍感なほうなので)

それは、照明の落とし方と付け方です。始まる前にゆっくりとフェードアウトして消してくれるかどうか、そして見終わった時に少しずつ明るくしてくれるかどうか、です。

これは映画とは全く関係ないのですが、そこまで気を回しているかどうかが気になります。まったくもって気分的な問題ですけど。

そういった意味で、今回の東宝シネマズ新宿は、電気は結構パチンと切れてしまいました。終わった後も、若干のグラデーションはありましたが、パッと付く印象でした。

設備は最新みたいですけどね。