いまだに「くまもん」のどこがカタカナか分かりません、こんにちは。
世の中オリンピックの話題で持ち切りかどうかは知りませんが、オリンピックに出場しているわけでもない僕が、自己ベストを更新してしまいました。
今までの、僕の最高記録は12時間半でした。
何かというと、電車の連続乗車時間です。
去年の秋、寝台特急「あけぼの」を青森から上野に乗った時の記録が約12時間半で、これが今までに乗った最長の乗車時間でした。
新幹線が全国に張り巡らされつつあるこの日本では、寝台列車は徐々に消え、自然と乗車時間は短くなっています。
もう12時間を超えるような乗車は二度とないだろうと思っていたら、半年もたたないうちにあっさりと更新してしまいました。
週末は雪で大変なことになっていましたね。
僕も、土曜日に、のっぴきならない用があって電車で午後3時頃に東京に向かったのですが、乗っている間にどんどんと吹雪が激しくなり、とうとう午後6時頃に完全に止まってしまいました。
東京に着いてから夕飯を食べようと思っていたので徐々に腹は減ってくるわけです。
一応、駅に停車していたのですが、その駅には食料を調達できるような場所はなし。
駅員さんに聞くと500mぐらい歩いたところにコンビニがあるとのこと。
近くにいたおばさんが僕と駅員さんとのやり取りを聞いていて、なぜか一緒にそのコンビニまで歩くことになりました。
かなり強い吹雪の中、世間話などしながら無事コンビニにたどり着き、買い物をして再び駅に向かう帰り道、
「明日は学校あるの?学生さんでしょ?」
と聞かれたことを、40才の僕は一生忘れません。
食料にありつくことができれば、あとは心配ありません。
iPod touch (以下スマホとする)に入っていた電子書籍やドラクエや映画を見て何不自由なく快適に過ごすことができます。
これほどスマホのありがたみを感じたことはありません。
そして、再び電車が動き出したのは夜中の1時ごろ。
でも、10メートルぐらい走ると停電して車内の照明が全部落ちるということを何度も繰り返すような状態。
走り出すと、窓の外はバチバチとパンタグラフから火花が散っているのが分かる程に明るくなる。
それでも何度か繰り返しているうちに電車は走り出しました。
その後も、停車と再開を繰り返しながら終着駅である上野に着いたのは朝の4時。
普段なら2時間半のところ13時間もかかったのでした。
そして、前回がいつだったか思い出せないほど久々の完徹。
しかしその間、車内の誰一人文句も言わず、ただ黙って座っているというのは、なかなか凄いことではないでしょうか。
そして、駅員、車掌、運転手、必死に線路の雪をかき分けてくれていた保線員の方々にはただただ頭の下がる思いです。
それから、薄々、こうなることは分かっていながら乗ってしまう僕自身も嫌いじゃないです。