この夏のお盆休みは、今年6月に地震の被害を受けた山形県庄内地方に行ってきました。
今日訪れたのは、鶴岡市にある出羽三山の一つ「羽黒山」です。山といっても登山するわけではなく山頂近くまで車で行けます。
その五重塔は山の麓の方、上の地図で左下に描かれています。羽黒山の頂上には「三神合祭殿」という羽黒山、月山、湯殿山の三神が合祀された社殿があります。
今回は、五重塔と三神合祭殿の両方を見てきました。
JR鶴岡駅から車で向かうと、途中に大鳥居が見えてきました。
鳥居の下を車で突っ走ります。
こちらが麓にある山の入り口。
由来やら何やら書いてありますが、ふむふむ、難しいですね。
まず向かうのは五重塔です。こんな感じの山道を少し歩きます。
途中、深い緑に映える赤い橋を渡り
樹齢の長そうで神々しい杉の木を通り過ぎると
見えてきました。五重塔です。
ちょうど今だけ、五重塔の中まで拝観できるようです。
近づいてみましょう。
国宝、五重塔です。飾り気は無く決して豪華ではないですが、荘厳な感じです。
複雑に組み合わさった構造は600年前の技術の粋です。
五重塔内部の拝観は並んでいたのであきらめ、次に山頂の社殿を目指しました。
山の入り口まで戻り再び車で向かいます。
そして着いたのが社殿の入り口です。
すぐ横には末社という各地の神社に付属する小さな神社が並んでいます。
そして本殿に到着です。
ものすごく分厚い茅葺き屋根が印象的です。
左から湯殿山神社、月山神社、羽黒山神社と三神合祀されているのがわかります。ここでお参りすれば三神全てお参りしたことになります。
本殿の前には鏡池があります。銅鏡が池の底から見つかったのがその名の由来だそうです。
鏡池越しに見る本殿。
鏡池が本殿のすぐ前にあるのと、高い杉に囲まれていて本殿の全景を撮すのが難しいです。
霊験あらたかな修験道の神社に自らの足ではなく車で登ってしまいましたが、五重塔にしても社殿にしてもその威厳に満ちた姿に接すると、人工物なのに何か自然の大きな力を感じるという不思議な感覚になりました。
たまにはこういった謙虚な心持ちになる時間を持つのもいいですね。