すっかり紅葉の季節になりました。
せっかくなのでどこかに見に行こうと思っていたところ、地元から高尾まで直通でいく列車があることを思い出しました。
といってもいつも走っているわけではない、臨時の快速列車『ぶらり高尾散策号』です。
ちょっと前までスーパーひたち号に使われていた651系特急型車両を使った臨時列車で、快速として走るので特急料金は不要ですが、全席指定なので指定席券のみあらかじめ購入しておく必要があります。
今年は11月の10(土)、17(土)、23(金・祝)、24(土)の4日間のみ走ります。
ということで指定券を買って行ってきました。
まずは乗り込む駅にて。
ちゃんと列車名が表示されていました。知らない人はなんだこれ?という顔で見ていました。
入線してきました。ひさびさの651系です。
車体に行先表示や列車名の表示はなくただの臨時列車でした。
まだスーパーひたちの名残があります。
車内はさすがに古い感じがしますね。
でも追加料金なしで特急電車に乗ったようなお得感があります。
この列車、臨時列車であることも特殊ですが、さらにその走る経路も特殊です。
出発は常磐線の日立駅です。常磐線を上っていき、そのままでは上野方面に行ってしまう所ですが、柏を過ぎたところで武蔵野線に入り、さらに国分寺付近で中央線に乗り入れて高尾まで行くのです。こんな経路はめったに乗ることができない貴重な列車なのです。
武蔵野線を走っている間、通過する駅のホームに立っている人も珍しそうに眺めていました。
その乗車時間は3時間を超えてしまいますが、乗り換えなしで高尾まで行けてしまうというのは何とも便利です。
ということで、あっという間ではないですが、乗り換えなしのらくちんで高尾駅に到着しました。
隣のホームにはおなじみの中央線です。
それにしても651系に乗って高尾に来ることになるとは、なかなか貴重な体験でした。
高尾山に行くにはここから京王線で高尾山口まで行くのですが、今日はせっかくですから高尾で多摩陵・武蔵野陵にも見学に行くことにしました。
徒歩で20分ほど歩くと大正天皇の多摩御陵、昭和天皇の武蔵野陵にたどり着きます。
入り口付近は広々とゆったりした感じで落ち着いた心になれます。
入ってすぐの木々も紅葉がきれいでした。
陵墓へは杉林の中を玉砂利の道が続きます。
陵墓は歩いてすぐにたどり着きます。
上円下方という形式のお墓だそうです。
武蔵野陵は「むさしののみささぎ」と読みます。
お隣には香淳皇后のお墓があります。
こちらは「たまのみささぎ」です。
別の角度から見ると結構な高さがありますね。
こちらもお隣には貞明皇后のお墓があります。
木々に囲まれているのですが、その木が陵のほうに曲がっている様が、なんというか吸い寄せられているような、あるいは守っているようなそんな感じがしました。
土曜日でしたが、参拝する人もまばらでとてもゆったりとお参りできます。
どちらのお墓も近くには常に警備員さんがいました。なかなか大変な仕事ですね。
来年で元号も変わり、皇室関連の行事も多くなる年で、ふと思い立って訪れる人も増えるかもしれません。
静かで心穏やかになれる場所です。ちょっと心落ち着けたいときにおすすめです。