林檎とレールのあいだ

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PORTABOOKを買ってみた

最近、ネット上の一部で話題となっていたPORTABOOKを買ってしまいました。

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PORTABOOKとは、文具メーカーのKING JIMが発売している超小型ノートPCのことで、今年のはじめに発売されました。

しかし発売当初、その価格は9万円近くしていて、そのスペックからすると割高な感じが否めないものでした。

それがここ最近、価格が安いもので19,800円にまで下がっているではありませんか。

もともと欲しかったものが驚くほどに値下がりしているとあっては買わないわけにいきません。

KING JIMといえば「ポメラ」というテキストを入力することだけに特化したノートPCみたいなデバイスや、ちょっとしたメモをデジタルで保存する「マメモ」のようなガジェットを販売するなど、小型の電子機器で有名です。

 

ポメラは、ネットはおろかテキスト入力以外何もできないという極端なデバイスで、発売当初は、はたしてこの究極のデバイスは売れるのか売れないのか結構話題になりましたが、結果として結構売れて、その後ちょっとずつ進化しながら後継機種もリリースされています。

 

そんなポメラで成功したKING JIMから小型PCみたいなWindowsマシンが発売されるとなると、またこれは売れるのか、売れないのか気になっていました。

その後、あまりに話題になることもなく忘れかけていた今になってかなりの値下げで販売されるようになったということは、あまり売れていなかったということですね。

やっぱり、価格がちょっと高すぎたんでしょうか。

 

今回はソースネクストのネットショップで購入しました。そこが一番安かった気がします。

ただ、他のネットショップが即日発送なのに対してソースネクストは発送までに1週間ぐらい間が空いてしまうので、すぐに欲しい人は他のサービスを使うのが良いと思います。

 

さて、届いたので早速開けてみたいと思います。

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開封して最初に思ったのが、KING JIMは真面目で丁寧な会社だな、ということです。文具は買ったことありますが、こういった少々高額のKING JIM製品は初めてでした。

 

今回、実際に触れてみたわけですが、箱から何から美しくて”つくり”もしっかりしています。Apple製品に見慣れている僕でもそう思いましたから、結構なものだと思います。

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取っておきたくなる箱です。

 

箱を開けたところ。

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簡単なガイドブックが入っています。

 

そして、本体を取り出すと、、

製品自体がすごく美しいです。ブラックでマットな表面がとてもいい質感で、きゃしゃな感じがどこにもありません。

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面積的にはとても小さいですが、その分厚みはそれなりにあります。B5サイズの分厚いビジネス手帳がちょうど同じ大きさでしょうか。

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そして本体だけではありません、充電ケーブルとアダプターも、出来合いのものを付属したのではなく、本体にマッチしたスタイルの専用品が同梱されていました。

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写真では分かりにくいのですがPORTABOOKのために作ったのだな、というのが分かります。

 

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ケーブルと同じ質感で丁寧な作りを感じさせるアダプター。

 

このPORTABOOKの最大の特徴がこの折りたたみ式のキーボードです。

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このように折りたたまれた状態からぐるっと回転させるギミックによって

 

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ほぼフルサイズキーボードになります。

 

こういう仕組みの場合は機械の遊びがあるはずで、ぐらいついたりしないかなと思っていたのですが、結構しっかりしていてキーを打った時に変な沈み込みなどはないです。

 

そしてキートップが凹んだ形をしているので、思ったよりも打ちやすいです。

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これはキートップがフラットなAppleのキーボードよりもいいかもしれません。打鍵音も小さいほうで気になりません。すごくソフトな感じです。

ただ、省スペースのためにフルキーボードとはキー配列は違うところがあり、例えば半角/全角キーが左から2番目にあるのは、ちょっと戸惑いました。

 

ポインティングデバイスは、キーボードの真ん中にある「光学式フィンガーマウス」というデバイスを使います。これはTHINK Padなどでおなじみの「トラックポイント」のように見えますが全然違います。光学マウスの光る部分が(光らないですが)上向きで付いているようなもので、この上で指を滑らせるとそれを検出して画面上の矢印ポインタが動く仕組みです。マウスを置いたマウスパッドのほうを動かすような感じですね。

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これ、初めて使ってみたのですが、画面の遠いところまでポインタを持っていくときは、一度で持っていくことができない場合は何回か指を滑らせる必要があります。これはTHINK Padなどの「トラックポイント」だとずっと押し続ければポインタが移動していく方式とは大きく違うところです。

ただ、トラックポイント方式だと、時々誤動作して、ずうっとポインタが動き続ける事があったのですが、こちらではそういったことはないですね。

あと、スペースキーは写真のようにすぐ下に突起があるのでちょっと押しにくいです。

 

背面には各種ポートが設けられています。最近のノートPCではこういったポートを隠すためのポートカバーがなくなっていますが、PORTABOOKではこれが復活していて、どこか懐かしい感じです。Power Bookを思い出します。

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そしてこのポートカバー、開けた時は本体下に移動して、本体の足代わりになります。するとほんの少しですが、本体の傾斜が大きくする役目も果たしています。でもほんどにわずかなので、あまり効果はないです。

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VGAポート、HDMIポート、USBポート、イヤホンジャックだけの必要最小限構成です。

 

充電はUSB経由となっていて、ノートPCを持ち歩くときに結構かさばるACアダプターやケーブルからも解放されます。ACアダプターのケーブルって結構太くて取り回しがめんどうくさいですが、USBケーブルならその点楽です。

そしてUSB給電なのでモバイルバッテリーで充電することもできて、いざというときにも便利です。

 

本体横にはSDカードスロットがあります。ストレージ容量が小さいPCの常とう手段として大容量のSDカードをスロットに刺したまま、内蔵ディスクとして使うというのがありますが、このSDスロットはSDカードが全部隠れないものなので、写真のようにカードが出っ張ってしまいます。これですと持ち運ぶときに引っ掛けて壊してしまったりする恐れがるので、差しっぱなしというのは難しいかもしれません。

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ただ、使用しているときはキーボードの陰に隠れてしまうので気になることはありません。

 

付属しているソフトはMicrosoftのOffice Mobileというものです。僕も初めて使ったのですが、通常版のOfficeの機能限定版のような感じで、多少使い方に戸惑うことがありますが、まあ、使えます。

使うにはMicrosoftアカウントが必要です。ログインするとOne Driveの中のドキュメントがすぐに編集できるようになります。

メニューからいろんな機能を使おうとするとOffice 365を購入するように促されます。

同梱されているライセンスキーを入力することで全ての機能を1年間使えるようになります。

 

慣れるまで、クリックボタンと間違えてスペースキーを押してしまうことが何度かありましたが慣れですね。

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画面は当たり前ですが小さいです。そこに、それなりの解像度で表示していますので、文字やアイコンなどもかなり小さく見えます。昔ちょっとだけ触ったことのあるLiblettoを思い出しました。

 

実際に触って見ると改めて作りのいい製品だなあと感じて、当初のちょっと高めの価格も納得してしまうのですが、でもそこまでの美しさはこの手の製品には必要とされていないのかなとも思いました。

 

今回、圧倒的に安くなったので思い切って買ってみましたが、この価格なら十分納得できます。

 

一般的なノートPCのサイズだと鞄には入らないけどWindowsが必要という場合には便利だと思います。

投げ売り?状態のようですので、これはと思った人は早めに購入した方がいいようです。