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林檎とレールのあいだ

Apple製品や鉄道旅行について書いたり書かなかったり

東京駅100周年記念Suica発売の惨劇

今日は東京駅ができて100周年というおめでたい日であります。

それを記念してJR東日本は記念Suicaを発売することになりました。

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何かしらの記念の日には特別なSuicaを発売することはこれまでにもよくあることで僕も何枚か持っています。

 

で、この特別なSuicaが特別たる所以は発行枚数が少ないから、と言うことになるわけですが、今回のSuicaは限定15,000枚で東京駅のみで発売ということで、欲しければ東京駅に行って買わなければなりません。

となるとやはり並ばないと買えないわけですが、気になるのはいつまでに並べば買えるのか?ということですね。

これまでの僕の経験からいうと、まあ、朝、始発で向かえば確実に買えるだろうと言う感覚でいました。

 

今回、JR東日本は「夜中に並ばないでください」という趣旨のポスターを掲示していたそうで、みんなが守ってくれれば始発で確実に買えますね。でも実際は前日の晩から並ぶ人が現れ、JRも黙認、そして結果としては徹夜で並んだ人から発売していったようです。

 

僕は今回も始発で向かいました。山手線の始発で向かったので東京駅到着は、その日でも最初の方のはずです。

でも、東京駅についたときはすでに多くの人が並んでいましたが、どれくらい並んでいるのかというのがまったく把握できませんでした。どこからどう並んでいるのか、駅員に聞いても、あちらに向かってくださいとだけ告げられ、言われるままにそちらに進みました。

この時、既にできていた列の相当の部分は地下に伸びていたため地上からはまったく様子を伺うことはできませんでした。この時すでに2,000人ぐらいは並んでいたようです(すべて口コミと推測)。

 

さて、言われるままに列の最後尾に向かうと、それは丸の内南口を出て割とすぐ、新しい丸の内駅舎のちょうど真ん中あたでした。この時点では地下の行列の存在を知らなかったので、あれ、けっこう短いかな?と思ったのですが、とんでもない間違いであったことを後で知ることになります。

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並んだのは4時45分ぐらい。まだ真っ暗です。

横に数メートルの幅の太い列で、しばらくすると、案内している人がその太い列をすぐ横にもう一本作り始めました。しかもしきりのロープとかも何もなしで。これはゴチャゴチャになりかねないなとこの時点で今回の案内誘導には問題があるような気がしていました。

僕の隣の人はなぜかずっと「都こんぶ」を食べていて、酸っぱい匂いを嗅がされ続けながら極寒の中待ち続けました。

 

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しばらくして明るんできましたが寒さは変わらず。というかもっと寒い。すぐそこに見えている駅舎の中が発売箇所ですが、実際は近くて遠い場所でした。見えない地下に延々と列があるのです。

 

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なので発売予定の8時をとうに過ぎて9時ぐらいになっても列は微動だにせず。しかも実際は7時15分ぐらいから発売を開始していたのにです。

 

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ところが、小雨が降り始めた10時前頃に突然、列が動き始めます。しかし直感でこの動きはおかしいと思い始めます。この移動によって列はどんどん乱れ始めます。並んでいる人の列と普通に駅を使おうと歩いている人の間になんの境界やロープもないためどんどん混ざっていきました。

 

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そしてある時点を境に突然、押し合いが始まり、怒号がとぶようになってきました。もう誰がどちらの列の人か、駅に向かう人かの区別はまったくつきません。ただただ押されるままに体が動いていく感じです。この時点で周りの人もかなり危機感を口にするようになります。そしてどこから都もなく聞こえてくる「中止」の声。心底がっかりです。

 

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流されるままに発売箇所である丸の内南口の入り口に差し掛かると駅員と警備員らしきひとが何か言っているのですが、喧騒と怒鳴り声にかき消され聞こえません。本来この入り口は、僕が並んでいたところからだと、一旦地下に潜って再び地上に出てやっとたどり着けるはずのところです。でもいつの間にかここまで運ばれてきてすでに列など跡形も無く、誰も何も分からない状態でした。

 

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駅舎内では駅員さんを囲んだ大勢の人が詰め寄ります。何度も何度も頭を下げ、拡声器で中止の案内をし手いました。とくにこの駅員さん、しっかりした口調で丁寧に、でも毅然とした態度で対応していて、ちょっと尊敬しました。自分がこの状況だったら絶対にしどろもどろになると思います。この時、駅員さんにできることは最大限やっていたと思います。

 

ただ、今回はJR東日本の事前の対応としてまったくダメダメだったと思います。どこが列かも分からない、誰も見張っていない、通常のお客さんの通り道が確保されておらず、列を横切ったり列の中を進まなければならず、並んでいる人と混ざってしまう。途中で列がぶった切られているのに管理する人がおらず、そこにどんどん割り込まれる、などなど。

 

東京駅の混乱といえばプロジェクションマッピングの時もそうでした。駅舎全体に映像を投影する素晴らしいイベントではあったのですが、人が多すぎて危険ということで、数回の上映の予定を1回で中止してしまいました。でも中止の告知が行き渡らず会場は混乱していました。

しかも数ヶ月後に再度行ったプロジェクションマッピングでもまったく新たな対策をとらずに同じように開催して、またもや大混乱が生じて1回で中止。

全然、学習していない感じです。

 

大勢の人が集まるので難しいとは思いますが、今回はできることすらやっていないとう印象でした。

 

明石の花火大会事故以降、イベントの客誘導はかなり周到に用意する風潮ができていた気がするのですが、だんだんその記憶も薄れて来ているのでしょうかね。

 

そういう僕も大勢の参加者の一人なわけで結構複雑な心境ですが、結局6時間も極寒の中で並んで、収穫なしどころか腰が痛くなって帰宅というありさま。

ほんとに、誰も得しない悲しい出来事でした。

次のイベントまでには改善してほしいです、ほんと。