林檎とレールのあいだ

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走るSLを見てきた 〜水郡線 SL奥久慈清流ライン号〜

水郡線全線開通80周年を記念してSLが走るイベントが行われました。

12月5日~7日の3日間、水郡線水戸駅から常陸大子(ひたちだいご)駅までを1日1往復します。

家から自転車で少し行ったところを走るということで、見に行ってきました。

今日はその写真をペタペタと貼っていきます。

よく考えたら走るSLを間近に見るのは初めてです。(停車中のは見たことある)

ちなみに、この列車の乗車券は当然のごとく即完売です。

 

今回のイベントで走る蒸気機関車『C61』という 型のSLです。

これはつまりSLの特徴である大きな動輪が『C』だから3つであり、『61』50以上なのでSL本体の後ろに水と石炭を積んだ炭水車を引き連れているSLということです。

 

写真はすべてiPhone 5S で撮影しました。

SLが来る前にまずはお試しで普通の水郡線を撮影。

iPhoneのカメラはどうしても動くものを撮影すると形がゆがんでしまいます。たとえば下の二つの写真。上の写真の車両は向こう側に、下の写真の車両は手前側につんのめっている感じになっています。iPhoneを横にして撮るとこうなってしまいます。

縦にして撮ればこの歪みは目立たなくなるのですが鉄道は横で撮りたいのでしかたないですね。

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さて、時間が迫るにつれてカメラの砲列が増えていきます。ほとんどの人が立派なカメラを三脚で構えている中、僕だけiPhoneを手に持って寒い中、負けじとがんばりましたよ。

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そして、いよいよSLがやってきました!

 

ん?!

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そう、今回は1日1往復なのですが、最初の上り列車はディーゼル車が牽引するのです。

なので客車が過ぎるのを待っていると、

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後ろ向きに引きずられたSLが見えてきました。

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手を振る運転手。

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迫力の胴体。

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SLを前方から見れたのは一瞬でした。しかも高架下でよく見えない。。

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いやー、ほんとにあっという間でした。

 

さて、やっぱり後ろ向きのSLではちょっと物足りないということで、約2時間後にやってくる下りの列車を待つことにしました。

しかし、同じ場所ではよく見えないと思うので場所を変えました。

ちょっと移動すると見晴らしの良い場所があったのでそこで待機。雲一つない快晴で撮影には絶好の日より。

まずはお試しで普通の水郡線を撮影。半逆光で列車の正面がちょっと暗いが仕方ない。

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しばらく待っていると、さっきSLを牽引していたディーゼル車が1両だけで通り過ぎていきました。でもよく見ると番号が違うのでさっきのではない。

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そして、同じようにSLを待っているおじさんとおしゃべりしながら待っていると、いよいよ念願の前進するSLがやってきました。

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手を振り続ける車掌と運転手。

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客車も通り過ぎ。

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やはりあっという間に通り過ぎて行きました。

 

半逆光だったのでSLの正面が暗いのとSLの最大の特徴である煙が全然上がっていなかったのがちょっと残念。

でも、今まで映像でしか見たことなかった走る姿と音を間近に見聞きできて感動しました。振動がすごかったです。

 

そして、同時に一応持って行ったデジカメで動画も撮りましたので最後にそれを貼っておきます。ただ、そのデジカメが古すぎて、映像がまるで現役当時のSLを撮影したものみたいに古びた絵になってます。まあ、それはそれでいいかも。

※ 音に注意 ※


水郡線 SL奥久慈清流ライン号 - YouTube

 

明治時代、初めてSLが走ったときは、陸蒸気と言われ、煙たいしうるさいので海岸線沿いに追いやられるように線路が作られたそうです。しかしその後、なくてはならない輸送機関としてこんな迫力ある物体が日本中を当たり前のように走っていたんですねぇ。SLが当たり前で珍しくない時代ってなんて贅沢な。。

動体保存はお金がかかるので、いつまで本物を見られるか分かりません。今回はほんとによい機会でした。