林檎とレールのあいだ

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OS X Yosemite を Mac mini にインストールしてみた

 

※追記※

Mac OS X El Capitanのインストールはこちら。 

 

 

Mac miniOSX Yosemiteをインストールしてみました。

Mac miniといっても、僕のMac miniは「Early 2009」という古いモデルでYosemiteがインストール可能な機種の中でも最も古いもののひとつです。

 

外観は現行モデルとは違い、もはや懐かしい形。

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一応、当時としては最高スペックのカスタマイズにして購入。

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しかし、今回のYosemiteの対応状況は、、ギリギリ。

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しかもインストールは出来たとしても、Yosemiteでサポートされた新しい機能はいろいろと使えません。

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そんな古い機種に入れて、果たして使い物になるのかどうかまったく分かりませんが、人柱覚悟で入れてみましたので今日はその使い勝手をしたためて見たいと思います。

 

何故アップデートするのか

そもそも、僕のMac miniは実はこれまでの最新バージョンであるMarvericsにもなっていませんでした。Mountain Lionで止まっていて、それはやはり新しいOSにすると、えてして動作が遅くなってしまうのが定石でして、古くなったマシンに入れるのはどうしても躊躇してしまうからでした。

しかし今回のYosemiteのアップデートは見た目がガラッと変わり、iOSライクなフラットデザインになるということで、しばらく代わり映え無かったMac miniにも変化を持たせてあげようと思った訳です。

MacOSXの見映えは2001年の最初のバージョンから基本的にはずっと変わらなかったわけですから実に13年ぶりの大きな変化なわけです。これは導入しないわけにはいきません。マシンが古いとか何とか言っている場合ではないのです。

初代OS Xのパッケージ。

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パッケージに載っているデスクトップ画像。これまで大きな変化が無いのが分かる。

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とは言え、アップデートには様々なリスクが考えられます。遅くなるのは我慢するとしても、一番の心配はアプリが引き続き使えるかどうかですね。何か特定の機能が使えなくなるのか、はたまた起動すらしなくなってしまうのか。

特に古いMac miniにはやはり古いアプリが入っているわけで、もし起動しなかったらせっかく無料でOSが新しくなっても余計な出費がかさんでしまうかもしれません。
でも今回だけはそれも覚悟での人柱です。

兎にも角にも、Yosemite がサポートする最古のマシンでどんだけ使えるのか、の参考にしていただければ幸いです。

 

インストールの前に

インストールする場合は通常、その前に一応ネットで不具合情報が出ていないか確認します。リリース直後に真っ先にインストールする場合は流石に情報は上がっていませんが、一日も経てば、大きな問題がある場合には大体話題になっています。


今回もすでに多少の不具合が報告されていますが、そのうちの一つは ハードディスクのなかに /usr/local というフォルダが存在して、その中に大量のファイルが存在している場合にインストールにすごく時間がかかるというもの。

でも、この件については単に時間が多くかかってしまうだけということなので、分からなくても心配する必要はありません。
OSのインストールはそれなりに時間がかかるので、寝る前とか、出かける前にスタートして、起きたら、あるいは帰ってきたら終わってるというのが便利です。
僕も今回は、出かける前にスタートして帰宅したら終わっていたのでどれだけ時間がかかったのかは全く分かりません。

他の不具合に関しては、特定のアプリケーションに関するものだったり、まああとで何とかなる程度のものだったので問題ないと判断。

 

いざ、インストール

YosemiteのインストールはApp Storeからワンクリックです。

f:id:iganao:20141019122631p:plainクリックするとインストールファイルのダウンロードがスタートます。

5GB以上あるのでネット回線の速度によっては結構時間かかりますのでこれも空き時間にスタートして放っておくのがいいようです。

ダウンロードが終わると自動的にインストールの画面が表示されるので、あとは指示に従って進めるだけです。


インストーラをとっておく

インストールを開始する前に、、

 

これは、別にやらなくても良いことなのですが、やっておくと後々助かる時がたまにあるので書いておきます。

ダウンロードが完了すると自動的にインストール画面が表示されます。

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この状態でアプリケーションフォルダを開いて中を確認してみて下さい。

こんなファイルがあるはずです。

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これが、今、まさにダウンロードしてインストールしようとしているYosemite本体のファイルです。

このファイルはインストールが終了すると消えてしまいます。もちろん、インストールが終わってしまえば不要なファイルなので消えてくれた方が(5GBもありますから)ありがたいのです。

ですが、これをですね、ハードディスクの容量に余裕があったり、空いているUSBメモリとかがあるのなら、そこにそっくりコピーしておきます。

この時、USBメモリならインストーラのアイコンをドラッグ&ドロップすればコピー出来るのですが、ハードディスクの別の場所にコピーする場合は、そのままドラッグ&ドロップするとただファイルを移動するだけになってしまいます。これでは意味がないので、ちゃんとコピー(複製)しなければなりません。そのために、オプションキーを押しながらドラッグ&ドロップします。すると、移動の時はなかった(+)マークが表示され、ちゃんとコピーすることができます。

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さて、この取っておくインストーラファイルはいつ何に使うのでしょうか。

いくつかの場面が想定されますが、一つは、複数Macを持っていて他のMacにもYosemiteをインストールしたいときは、このファイルをそのMacにコピーして起動すれば、ダウンロードする手間と時間を節約できます。

それから、これはちょっと先の話になりますが、将来、Yosemite の次のOS Xがリリースされたときに、インストールしてみたものの、使っていたアプリケーションが動かない!とか、周辺機器がつかえない!と分かったときに、最後の手段として前のバージョンに戻したくなる時があります。この時も、このファイルがあればすぐにYosemiteをインストールすことができるのです。(正確にはちょっとした準備と、まっさらにしてからの再インストールになるので手間はかかります。)

まあ、ほとんどの人には必要ないと思いますが、余裕があれば念のために取って置くのもいいかと思います。

 

インストールは無事終了

さて、Yosemite のインストールは無事終了しました。

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一番最初にログインするときに、これまでより時間がかかるような気がしましたが、まあ最初はいろいろやることもあるかもしれないので、しばらくは様子見る必要がありますね。

 

アプリケーションの状況

さて、気になるアプリケーションの状況ですが、下記のようになりました。
ちなみに、Mountain LionからYosemiteに一気に上げたのでMavericksでどうだったかはわかりませんので悪しからず。

よく使うアプリとしてDocのアイコンで比較しますと。

Mountain Lion(10.8)のとき

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Yosemite(10.10)になったら

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iPhotoVMwareが使えなくなってしまいました。

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iPhotoは大昔のバージョンのままだったので、無料でアップデートすれば使えるのですが、VMwareが使えなくなるのは痛い。っていうか、起動もできないようにするっていうのはどうなんでしょう。結果はどうでも、とりあえず使わせてくれればいいものを。

もっともバージョン5.0.4というすごい古いものですから仕方ないですかね。
これについてはParallels Desktopを購入してあるので、今後はこちらを使うことで何とかなると思っているのですが、僕が持っているのはParallels Desktop 9で、すでに10が出ているのでこれもYosemiteに完全に対応させるには新しいのを買わないといけないかもしれません。でも、試しに起動してみたところ、とりあえず既存の仮想マシンは起動してくれました。

と思ったらParallels9用にYosemiteに対応したアップデータが出ているようです。ありがたや~。とりあえず動いているけど後で見てみます。

 

話しがそれますが、有料の仮想PCソフトウェアとしてはこのVMwareParallelsが2大勢力なわけですが、僕は当初VMwareを購入して使っていました。ところがVMwareの日本の代理店が突然VMwareの扱いを停止して代わりにライバル製品であるParallelsの代理店になったのです。そしてその際に、VMWareをお持ちの方だけに!という触れ込みでParallelsを格安で販売していたので、つられて購入したのでした。
しかしあの突然の鞍替えは何だったのかと今でも不思議です。

 

iTunesiPhoneの同期も問題なくできているようです。


あと心配していたMicrosoft Office 2008はなんとか動いているようです。実際は完全にサポート外だと思いますが。。

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Officeファイルのアイコンがなぜか白紙になってしまいましたが、基本的な機能は多分大丈夫なようです。全部の機能を試すわけにもいかないのでしばらく様子を見てみます。

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ScanSnap ManagerScanSnapを購入した時のアプリケーションのままで問題なくスキャンできました。

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これはプログラム開発環境のアプリケーションですが、EclipseJavaの入れ替えが必要なようです。Eclipseもバージョンは古いです。

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あと、細かいことですが、僕はいつもCPUの負荷状態を表示しているのですが、そのウィンドウがでかくなってしまってちょっと邪魔です。

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最後に

全体的な使い勝手と言いますか、やっぱり気になるのは、操作のもたつき感です。
もともと、現役マシンとしては限界に近くなっているMac miniですのでもちろん遅いです。何をするにもワンテンポ「間」があきます。そしてMountain LionからYosemiteにアップグレードして、間違っても「速くなった!」と感じるところは全くないです。どれだけ遅くならずに済んだか、というふうに見ていく感じです。

それでも、見た目が変わるだけで新しいものを手に入れた気がしていいもんです。


多分、Mac mini(Early2009)ではこのYosemiteが最後のOSXになるのではないかと予想していますので、限界まで使用して、次のOSでサポートされなくなったことを理由に新しいMacを買おうかと思っています。