林檎とレールのあいだ

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僕と飛行機のあいだ

小さい頃、遠くの空をゆっくりと進む飛行機を見ては、なんて遅い乗り物なんだろう、新幹線の方が速いじゃんって思っていました。

 

さて、先週、4年ぶりぐらいに飛行機に乗って海外出張をしてきました。

少年の心を持つ僕としては飛行機に乗れるというのは、これがまた至福の時なわけでして、みんながこぞって通路側の席を取っている時に僕はたいてい窓側を予約します。

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だって、離着陸の時に窓から風景みたいじゃないですか。

離陸時に段々と小さくなっていく家や走る車、そして着陸時には徐々に地面が迫ってくるあの迫力。

しかしですよ、僕が必死に窓を覗き込んでいるときにふと周りを見渡すと、、えっ、なんでみんな窓の外を見ようとしないの? なにその、もう飛行機乗り慣れてます、みたいなシラっとした態度。なに大人ぶっちゃって素直に見ればいいじゃん、とか思ってしまうわけです。

まあ、どっちが変なのかは意見が真っ二つに分かれるところだとは思います。

ただ、窓側ですとトイレに立つのがちょっと億劫ですね。

しかも今回は通路側に向かって2人ともがフクヨカさんだったため普通に座っているだけで僕の領空が侵犯され続ける状態の中、トイレのために席を空けてもらうのは気が引けました。

 

機内食も楽しみの一つです。

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いままで、何回食べたか分かりませんが、これまですべての機内食を完食して来ました。一回も残したことはありません。中にはちょっと口に合わない物もありましたが、だいたいそれは帰りの便ですね。やはり日本で調達した食事はあまりはずれがありません。今回も帰りの便の2食目がう〜んという感じでしたが全部頂きました。

なんかこう、飛行機に乗るという貴重な体験のすべてを堪能しておきたいという意識からでしょうか、残すことをよしとしない自分がいます。

今回は、ちょっと暑かったので「コーク!」と言ったのにホットコーヒーを渡されましたが黙って飲みました。

 

初めて飛行機に乗ったのは高校生の時の北海道旅行です。

それはそれは待ちに待った初飛行ですから、正直メインの旅行はどうでもよく、札幌に着いてから帰りの飛行機に乗るまでの記憶はほとんどありません。

このときは、席に着いてから一体いつ飛び立つのかまったく分からず、機体が滑走路をウロウロしている間中、まだかまだかと気が気で無かったのを覚えています。

そして離陸して1時間ぐらいで「ただいま山形上空です」とのアナウンスに、昔は特急で6時間かけて行った山形にもう着いたのか!と驚きを隠せませんでした。

スチュワーデスさんが松下由樹さんにそっくりだったのを覚えています。(同行友人同意済み)

 

そして、初めての長距離飛行は学生の頃、カナダに行ったときでした。

このときのフライトは、今思えばですが、飛行中ずうっとものすごく揺れ続けていました。でも、長距離飛行だとこんなものなのかと気にもなりませんでしたが、隣りの外人さんは機体が揺れてコップの飲み物がこぼれそうになるたびに、手のひらを上に向けて肩をすぼめる典型的なジェスチャーを何回も僕にしてくれていました。この外人さんは今頃どこで何しているのやら。

 

今回は11〜12時間ぐらいのフライトだったので行き帰りで合計10本の映画を見ることができました。

今回見たのは、、

です。ほとんど見たことないのばかりを選びました。

外国の映画は頑張って英語で見たので内容はよくわかりませんでしたね、ええ。

最後に見た「永遠のゼロ」は滑走路着陸と同時ぐらいに見終わって、涙ながらに席を立ちました。最後が「染谷将太」で締めくくられたのは「寄生獣」へのつながりを暗示していると勝手に思っています。

今回のフライトだけで年間映画視聴数を大幅に更新した感じです。

 

帰りの飛行機は、通路を挟んで隣りの席に、この春ぐらいまで職場で真向かいに座っていた人が座っていてびっくりしました。偶然に出張が重なっていたのを互いに知らずにいたようです。しかし隣りになるのは凄い確率です。

 

今回は約一週間の滞在だったのですが時差が13時間で慣れた頃に帰国となり、しばらくは辛かったです、寝れないわ眠いわで。

 

そうはいっても、やっぱり飛行機に乗るってのは楽しい経験ですね。いくつになってもこういうことに興奮する自分でありたいと思います。 

 

しかし、よくあんな重い物、飛ぶよね。